サマルトリアへの道

サマルトリアの王子のように生きていく。

“底辺婚のススメ”

ケッコンカッコガチ。

けっこんした。

不惑にして、遂に所帯を持つこととなった。

びっくりするほどキャッシュレスかつローンキングという、実にノーフューチャーなOzzyZOWを選ぶあたり、妻もかなりのギャンブラーだと思う。

OzzyZOWの収入は、大卒初任給に産毛が生えた程度のものなのだが、とはいえ相対的貧困の域までの薄給でもなく、火の点いた回し車の中で全力で駆けるハムスターの如き様相ながら、どうにか生活を回せている。

 

......平時であれば。

 

そう、「回せている」といえるのは、平時に限る話なのだ。

OzzyZOWのみならず、この国の貧民のほぼ全てがそうであろうと確信するが、現代の本邦に於いてさえ、貧民生活は基本的にハンド・トゥ・マウスだ。

食うや食わずというレベルではないにせよ、収入はほぼ全て使い切る。下手をすれば足りない。

といったタイトロープな生活の中で、最も恐るべき事が突発的イベントである。

 

即ち、冠婚葬祭。

即ち、盆暮れ正月。

 

こういった際に貧民は困る。

結婚する友人親戚に包む数万

お悔やみの香典代数万

親戚のクソガキ共に渡すお年玉数万

 

たかだかその程度の出費が生活に致命的な影響を及ぼすのが貧民の貧民たる所以であり、この「タメ」のなさこそが、多くの日本の貧民の抱える

「喰えなくはないが、ほんのり貧しい」

感じの正体かと思う。


相互扶助装置としての夫婦・家族

「家族計画」というゲームをご存知だろうか?

前に「明るい」はつかない。

初出はPC用の18禁ゲームであったが、コンシューマにも移植された。

家族計画~心の絆~:Amazon.co.jp:ゲーム

内容については、Wiki等を参照頂きたい。

OzzyZOWは常々、家族、或いは夫婦とは“食い詰め防止装置”であると感じている。

一人では、生きるにあたり自分自身のリソースのみに頼るしかないが、家族ないし配偶者がいることで、自分以外の人間のリソースを借りることができる。


無論、家族との折り合いの良い人間ばかりではないし、坂爪圭吾氏のように、見ず知らずの人からの助けを得る人もいる。

OzzyZOWは評価経済社会の到来を信じているので、坂爪氏にはリスペクトを禁じ得ないのだが、少なくとも現段階で、万人が坂爪氏レベルまで突き抜けるのは難しいのではとも感じる。


そこで「ケッコン」である。

先に紹介した「家族計画」の台詞にもあるが、この国は“家族”という形態に、最も有利な仕組みになっている。


実際に結婚してみて感じたが、

配偶者控除配偶者特別控除のメリットは計り知れない。

これらは、我々のような底辺にこそ有用な仕組みであると思う。

年収600万超の、旦那の稼ぎだけで左団扇の専業主婦家庭や、特に生活に困ってではないパート主婦家庭には、「お得」という話でしかないが、日々タイトロープな我々底辺にとって、固定費の圧縮は死活問題だ。

徴税という大きな生活コストを下げられるメリットは、実に大きい。


年収240万のあなたと年収100万のあなたが力を合わせれば、340万の生活となる。

これは、“平均年収”という名の実在しない年収額には届かないが、実質的なマスの個人年収のボリュームゾーンは、恐らくこの辺りであろう。

340万の個人年収と340万の世帯年収では雲泥の差であることは百も承知だ。

しかし、可処分所得が増え、税が減るメリットを、透けるほどに薄い(本当に驚く程薄いのだ)紙一枚で享受できるのだ。

被雇用者であることが前提ではあるが…


無論、好き合う者同士の結婚が理想ではあるが、信頼関係の形を恋や愛のみとする必要もないと思う。

相互扶助(経済的・精神的両面の)を主目的とした結婚、というのも、アリでは?